テレビに出る有名人や政治家の方でよく瞬き(まばたき)をされる方がいます。普段あまりしない人でも、緊張して人と話すと瞬きをされる事があります。この瞬きの不思議なのは、自分が今、瞬きをしているという自覚があまりない事です。
瞬きが特に多い原因ですが、やはりストレスが関係しているように思われます。ストレスが過剰にかかったり、あるいは長期に渡ると、自律神経系・免疫系・内分泌系が影響を受け、体のどこかになんらかの身体的な症状が出てきます。こういった事を心身症と言います。
【Aさんの例】
時々お会いするのですが、よく瞬きをされます。頑健な方です。ストレスと一口に言っても、例えば身内を亡くしたとかはっきりと自覚できるストレスと自覚できないストレスがあります。
Aさんは会社の重要ポストにつかれている方です。取引先との交渉、部下の掌握、経済情勢の先読み等、毎日精力的に仕事をこなされています。『忙しそうですね』『よく頑張られますね』というと、『これがサラリーマンなら当たり前ですよ』との答えが返ってきて、あまりストレスという自覚がないようです。あるいは頑張り屋さんのAさん。ここで弱音を吐いたら取り残されると思って我慢をされているのかもしれません。
【Bさんの例】
「私は普通の主婦をしているので何のストレスもありません」とおっしゃいます。このBさんのように気持ちの優しい人、ナイーブな人もよく瞬きをされます。私たちが普段日常的に使っている言葉には、心づかい、心配り、心づけ、心構え、心安い等、心のつく言葉が一杯あります。 恐らく自分では意識されていなくても、主婦というお立場で、家の事、ご近所の事、親戚の事・・・と、いろいろ気配りで心をすり減らしておられる事と思われます。
漢方的にこれを考えてみますと、気の流れの滞り(気滞)が考えられます。あるいは気が頭の方に上っている(気逆)状態があるかも知れません。さらに疲労が溜まってパワー不足(気虚)になっているのかも知れません。
そこで漢方薬の出番です。【抑肝散】【加味逍遥散】【柴胡加龍骨牡蠣湯】【柴胡桂枝湯】【柴胡桂枝乾姜湯】【半夏厚朴湯】こういった漢方薬が考えられます。これらは気の流れをスムーズにします。 断りべたの方、“もっともっと”と頑張り過ぎる方、ロマンチストの方、気持ちが繊細な方で瞬きが気になる方にオススメです。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。