私はある薬業団体に所属しています。そこでは毎月立派な機関紙を発行しています。今回、その新年号に年男・年女特集をやるので原稿を送るようにとの依頼を受けました。原稿は発行の二ヶ月前の10月に書くので、新年と言ってももう一つピンときません。しかし、役目であるので何とかまとめて送りました。年頭に届いた新年号を見ると20人ほどの人が顔写真とともに、今までの人生を振り返ったり、これからの決意を述べたり各々思うところを記していました。
紙面上には、36歳、48歳、60歳、72歳、84歳、男性のイノシシ、女性のイノシシ・・・といろんな年代のイノシシが揃いました。最年長と最年少の人の間には48歳という年齢の隔たりがあります。野球で言えば川上、大下の世代の方から王、長島の世代の方まで幅広く、戦争体験者から戦争を知らない世代の方までいます。
黄帝内経という今から1800年ほど前の中国の書物には、女性のライフサイクルは7年で説明されています。
女性は7歳で腎気が充実しはじめ、14歳頃から月経が始まり、妊娠可能になる。その後35歳頃から腎気が下降しはじめ、49歳で閉経を迎える。
一方男性のライフサイクルは8年で説明されています。
男子8歳にして腎気実し頭髪は長く歯は生え変わる。16歳で腎気盛んとなり精気充満して能く子あり。24歳で腎気平均して筋骨強堅になる。40歳で腎気衰え毛髪抜け歯が枯れる。
今、紙面上には12歳ごとのライフサイクルで並んでいます。さすがに48歳と60歳の間には大きな差がありますが、60歳、72歳、84歳にはあまり大きな差がありません。そう、72歳、84歳の方でも結構若く見える方がいらっしゃいます。
腎気は男性も女性も24~28あたりでピークが来て、その後なだらかなカーブを描いて段々衰えていきます。(図-1)
このカーブを、出来るだけなだらかに、(図-2)のようなカーブを描けば、そう衰えもせず健康な老後が送れます。
おそらく皆さん薬剤師だけに、それぞれ『腎虚』を改善する何か良いお薬を飲んでおられるのでしょう。それとこの世代の方はストレスをストレスと感じないそんな人生の処し方を心得ておられます。高齢化社会、きちんと養生して健康で過ごしたいものです。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。