女子のフィギュアスケートを最近よくテレビで見ます。他のスポーツと違って、特に選手とコーチの結びつきが深いように思われます。演技が終わった後、コーチと一緒に点数の発表を待っている姿がよくテレビに映し出されますが、高得点が出ると抱き合って喜んでいます。 技術的なアドバイスは勿論のこと、こちらからはうかがい知る事のできない『気持のサポート』も十分にやっておられるのでしょう。
お医者さんと患者さんの関係はどうでしょうか。 通院の患者さん。入院の患者さん。とりわけ入院の患者さんには、心のサポートも必要になってきます。『よくなるでしょうか?』『いつ退院できるでしょうか?』こんな質問には、学問的、医学的見地だけでは答えられないものがあります。まして手術前の患者さんにはどのような言葉を投げかけているでしょうか。温かい思いやりのある言葉が必要になってきます。
薬局の場合も同様です。薬局の場合はまず、話を十分にお聞きすることから始まります。そして心身のアンバランス(漢方的には気・血・水)の状態をお話して、それを是正する漢方薬のご説明からしています。 そして邪(細菌、ウイルス、花粉等)の侵入に対する備え、補強の必要性、そんな事をお話し、治療方針のようなものを解りやすくお話するようにしています。
病気が長引くにつれ、年齢を重ねられるにつれ、お客さんはどうしても『マイナスの言葉』『後ろ向きの言葉』が多くなります。連れ合いを亡くされて独り暮らしの方など、『早くお迎えがきてくれたらよいのに・・・』こんな言葉をよくおっしゃいます。こんな時、どうお声をかけたらよいのか、なかなか希望を与えるような言葉がすぐには出てきません。
しかし、薬局は病・医院と違って世間話ができます。野球、お相撲からグルメの話、時には政治の話になる事もあります。天気の話、季節の花が今年は早いとか遅いとか。祭りや行事の日取り。こんな話ならいくらでもできます。話をすることによって少しでも気持ちがほぐれ、頭が活性化して回復が早まれば、と思っています。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。