私たちの体を見ていると、乾燥ぎみの体質の方と湿気ぎみの体質の方と大きく二つのタイプに分かれます。
人間、お歳を召してくると、どうしても乾燥気味になってきます。それがひどくなると、お肌がカサカサしてむしょうに痒くなります。向こう脛の辺りが痒くて、掻くと細かい粉が落ちる時があります。
皮膚の表面というのは、丁度レンガがきちんと積み上げられているように、細胞が並んで内部から水分が蒸発するのを防いでいます。掻いてこの細胞の並びが崩れると、隙間から水分が蒸発してしまいます。それで、乾燥して、ますますカサカサしてしまうといった悪循環を繰り返してしまうのです。
こうした人たちは、咳もかすれたような咳をされたり、むせるような咳をされる事があります。口も渇いて歯槽膿漏になったりします。 こうした人たちには、滋潤剤といって【麦門冬湯】や【四物湯】や【六味丸】といった、どちらかというと潤わす処方が必要になってきます。
一方、若い女性に比較的多いのですが、雨の前の日になると頭痛がするという人がいます。これは、私たちの体は不感蒸泄といって、特に汗をかかなくても、皮膚の表面から多量の水分が出ています。 これで体内の水分バランスをとっているのですが、天気が悪く湿度が高いと、思うように水分が蒸発しません。体内に余分な水分が残ってしまい、体が重だるくなるのです。
春の花粉症の季節になると、人と話をしている時などに突然、透明の鼻水がタラーとでる事があります。こういった方は、普段ビールや清涼飲料水の摂取が多く、体内に余分な水が溜まり、まさしくそれが溢れるという感じなのです。
こうした人たちには利水剤といって、【五苓散】や【防已黄耆湯】といった、どちらかというと、水はけを良くする処方が必要になってくる。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。