先日、あるテレビ番組で“おふくろの味”というテーマでアンケートを取っていました。カレーライス、オムライス、お味噌汁、グラタン等、ある程度予想されたものばかりだったのですが、その中で筑前煮が上位にランクされていたのは少し予想外でもあり、反面、ある意味「ことこと煮るという姿」に、おふくろの愛情がつまっているのかもしれないと感じました。
この筑前煮、これは鶏肉、里芋、人参、牛蒡、しいたけ、キヌサヤ、たけのこ、こんにゃく、レンコン、人参等を煮たお料理です。そう、お野菜がたくさん摂れるお料理なのです。
私の“おふくろの味”は、この中の牛蒡を使ったきんぴらゴボウです。もちろん味付けは母親の仕事だったのですが、ササガキ牛蒡を作るのは子供の頃の私の仕事でした。ゴボウを回しながら、包丁で細くそいでいくのが面白くてよく手伝ったものです。
実は私にはもう一つおふくろの味があって、それは糸こんにゃくと九条ねぎと肉を炊いたものです。当時は食料品店に行くと、寒天つきと同じ器具を使って、目の前で糸コンニャクにしてくれました。これも面白くてよくお使いに行ったものです。
これらの食材、共に食物繊維が豊富です。食物繊維は便の量を増やすと共に、腸内の余分な糖分やコレステロールをお掃除するといいます。健康のためには、栄養は摂るだけでなく、余分なものは排泄するということも考えなくてはなりません。
今、日本は食生活の欧米化が進むと同時に、生活習慣病も増加の傾向にあります。食物繊維を多く含んだ筑前煮のようなおふくろの味を見直すことは、日本の食文化を守ると共に、健康面からも重要なことです。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。