漢方的な考え方

高齢化社会に向かって 同居家族の心得

お年寄りは非常に食が細くなります。しかも、『あのおかずイヤ』 『これ美味しくない』と言ってご飯を茶碗に半分とか、ソーメンをほんの少しとか、そんな食事になってしまいます。こんな時、若い人たちは 『もっと食べないと元気でないよ』 と勧めるのですがなかなか食が進みません。

ある時、急に家に引っ込んでしまわれることがあります。こんな時若い世代は、『気分転換にグランドゴルフにでも行ってきたら?』 『氏神さんの旅行にでも行ってきたら?』 と勧めますが、『いや、よい』 といってしまい、だんだん世間が狭くなります

歳をとると、夜が寝にくくなります。NHKのラジオ番組にラジオ深夜便というのがありますが、リスナーの多くはお年寄りだそうです。アナウンサーもNHKを定年になられた年配の方が勤めておられるようで、波長が合うのでしょう。

曜日が分からなくなります。私たちもテレビ番組で曜日を把握していることが多いのですが、お年寄りは日にちを間違えて物事の準備をしたりして、家人がビックリする事があります。

また、お年寄りは同じ事を何回も言われます。昨日、言ったのにそのことを忘れておられます。こんな時、家族は昨日聞いたとも言えずまた同じことを聞く羽目になります。もっとも有名人が講演するときも、毎回同じことをいっているのですが、ただ、会場が違うから聞く人にとっては初めてなだけです。ところが家庭では聞く人も喋る人も毎日同じになってしまいます。

Aさんは78歳の女性。
不眠症で困っている。何か胃に触らない漢方薬でよいものがないかとのご相談がありました。

お年寄りは消化吸収力の低下、体力の低下、記憶力の低下、状況把握力の低下、対応力の低下、等が起こってきます。そこで、『加味温胆湯』 をオススメしました。この処方は二陳湯がベースになっていますので胃腸にもやさしく、しかも遠志が処方されていますので、精神安定作用も期待できます

漢方的な考え方一覧

お悩みで検索

当店について

ふやき本店

お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。

〒621-0805
京都府亀岡市安町23
でんわ:0771-22-0040
定休日:日曜・祝日
営業時間:10:00~18:00

このページの先頭へ