漢方的な考え方

五行説2

お盆の前に各寺院で施餓鬼が行われます。その時、お寺に行くと幔幕がかかっています。その色が青・赤・黄・白・黒の五色のストライプになっているのをご存知でしょうか?また、京都の名物の一つに五色豆があります。これも緑(青)・赤・黄・白・茶(黒)の五色になっています。私達の身の回りに‘五’に関するものが結構あります。

これは実は五行説からきています。

東洋では、いろんな世の中の事象が木・火・土・金・水の五つの要素で成り立っていると考えます。山には松、檜、杉、といろんな木が生えています。時には木々が擦れ合って山火事になります。そこに出来た灰は土を肥やします。土を掘っていると鉱脈に行き当たり、金属が発掘されます。その鉱脈からきれいな水が流れ出し、その水がやがて川となり木々を育む・・・。これは相手を育てる関係です。これを相生関係といいます。

さらにこういった関係もあります。木は土から養分を摂取して大きくなります。土は堤防を作って水の氾濫を抑えます。水は火を消し、火は金属を溶かして斧を作ります。その斧は木をなぎ倒す・・・。これは相手を抑える関係です。これを相克関係といいます。

このように五つの要素がお互いに関連しあって自然界が成り立っています。

一方、人体も自然界と同様、肝・心・脾・肺・腎の五つの要素で成り立っています。これを五臓といいます。私たちは普段、『あの人は血色が良い』『顔色がさえない』といったように、「顔色」である程度健康状態を判断しています。内臓から送られてくる一種の信号みたいなものです。

こうした「顔色」にも青・赤・黄・白・黒の五色があり、五臓にそれぞれ対応しています。

  • 肝-青・・・肝臓が疲れてくると人間はイライラ、ピリピリしてくる。そんな人の額には青筋が立っている。また、癇の高い子供さんの目は何処となく青い
  • 心-赤・・・血圧が高めでバリバリ仕事をこなす方は赤ら顔。熱がりで扇子でバタバタあおぐ。
  • 脾-黄・・・脾は消化器のことである。元気を取り入れる所である。消化器の弱い人は黄色っぽい
  • 肺-白・・・呼吸の調節作用をしている。それと共に免疫にも関与している。抵抗力の弱い人は顔色が白っぽい
  • 腎-黒・・・水分代謝・成長・老化にも関係している。腎臓の弱い人は顔色が黒っぽい

こうした五行の知識がありますと鏡に映った自分の顔色を見て早めに対策をとることもできます。その時は漢方がよろしいかと思います。

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