私たちが普段薬用として使っている天然物を生薬といいます。生薬の中には植物由来のもの、鉱物由来のもの、それに動物由来のものがあります。なかでも、動物由来のものは、様々な薬理作用があり貴重です。
その中の一つに【麝香】があります。これはジャコウジカの雄の香嚢が使われています。香嚢から発する匂いで雌を引き寄せるといいます。
「匂い」というものは面白いもので、薄めても薄めてもにおいがします。また、「匂い」にはいろいろな効用があります。これは私だけかも分かりませんが、柑橘類(柚子、カボス)の匂いとショウガの匂いを嗅ぐと食欲が出て元気が出てきます。 香水のように異性をひきつけるものもあるし、香木のように気持ちを落ち着けるものもあります。
この【麝香】、貴重な漢薬でもあります。強心作用や中枢興奮作用があります。何しろ動物から採取したもので、ワシントン条約の制限を受け、その用途は心臓薬に限られています。【麝香】の入った心臓薬、確かに良く効きます。
あるいろんな役職を兼務されている方。お正月や年度末になると【麝香】の入った心臓薬を飲みながら、いろんな会の総会やパーティを回っておられたのを思い出します。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。