お正月のセレモニー、各ご家庭でそれぞれ順序があるかと思います。お宮さんへの初詣。お墓参り。お雑煮。お節料理等々。
その中の一つにお屠蘇を祝うというのがあります。これは年少者から頂きます。前の晩にお酒と味醂を一定の比率で混ぜたものにお屠蘇を浸しておくわけですが、何しろ一年に一回の事ですので毎年同じ味になるとは限りません。「今年は味醂を入れ過ぎたかな」「ちょっと甘いな」そんな年があります。
お屠蘇の処方ですが、それぞれ漢方薬店によって多少違います。概ね白朮、山椒、桔梗、肉桂、防風といったものが入っています。漢方的に考えると風邪薬、胃腸薬と言えるかも知れません。
「お正月そうそう風邪を引かないようにね」「ご馳走を食べすぎてお腹をこわさないようにね」という古人の知恵かも知れません。
最近、お屠蘇を祝う習慣が減っているように思いますが、これは大切な日本の文化、しかも健康に良い習慣です。いつまでも残したいものです。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。