昔、親や先生からことわざでいろいろ教えられたものです。私も学校の先生から、ある事をやめようと思った時、『継続は力なりという言葉がある。辛抱してやっていれば、いずれ花が咲き、実が成るから、くじけずに頑張れ!』 と言われて励まされた事があります。ことわざや例え話というのは短い言葉で非常に印象に残るものです。
ところが、最近、こういった良い言葉をあまり使わなくなったような気がします。その中の一つに、『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』 があります。これは女性のたおやかさ、美しさを表現した言葉ですが、こんな事、今の若い人に言ってもチンプンカンプンで、 ナニッ?と言われるのが、おちでしょう。
しかしながら、漢方では大事な言葉なのです。というのは、ここに出てくる牡丹も芍薬も重要な漢方薬、とりわけ女性特有の症状を取るにはなくてはならない漢方薬なのです。
牡丹といえば奈良の長谷寺のボタンが有名ですが、薬用には根皮を使用します。これには血液の流れが停滞しているのを改善する働きがあります。さらに消炎、鎮静、解熱、鎮痛作用があります。
芍薬は当帰という漢方薬と組んで女性 の冷え性、腹痛に用いられます。これも奈良県産が最良のものとされます。数年前、篤農家の家にお邪魔しました。作業小屋に入ると芍薬の芳香が漂って来たのを思い出します。
最近、女性の社会進出は目覚しいものがあります。今まで男の職場と思われていたところにも、女性の進出が目立つようになってきました。政治記者、警察の鑑識、営業、トラックの運転手さん等々です。そうすると女性にも男性と同じストレスがかかってきます。
また、女性 は母親として、子供の世話で朝から晩まで大変です。また、妻として、人生の長い道のりを照る日、曇る日、夫と共に歩んでいかなくてはなりません。さらに、嫁としてその家の長年に渡って培われた伝統やしきたり(仏さんの事、神さんの事 )を守っていかなければなりません。女性は一人三役も四役もこなさなければなりません。むしろ、男性よりもしんどいかも知れません。
もし、なんとなく調子が悪い時は、芍薬や牡丹が処方されておる下記の婦人薬がオススメです。
どうぞ、健康でお過ごし下さい。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。