若い頃、日本旅館に泊まって、朝、起きてみたら枕カバーに涎を垂れていました。しばらくすると仲居さんがお布団を上げに来て、今風に言えばチョー恥ずかしい思いをしたことがあります。なんともしまりのない話ですが、逆に唾が少なくて困ることもあります。
歳を取ると、どうしても体の潤いが少なくなります。皮膚が乾燥したり、眼がゴロゴロしたり、痰が切れなくなったり、口が乾いたりします。乾燥すると潤いがないものですから、入れ歯がこすれたりします。また、唾の殺菌力が少なくなるものですから口臭が生じます。
唾液が少ないと消化も悪くなります。物も飲み込みにくいものです。喋りにくいものです。講演会には必ず水差しが用意されています。
この唾液、緊張すると出が悪くなります。プロ野球の中継を見ていると、ピッチャーがピンチになると口が渇くのか唇を舐めている光景をよく目にします。
こんな時、漢方には滋潤剤という体を潤す働きのあるお薬があります。『麦門冬』 や 『地黄』 や 『人参』 にその働きがあります。方剤としては 『麦門冬湯』 や 『六味丸』 を用いる機会が多いようです。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。