血を見ると人間は動揺してしまいます。ある朝、顔を洗っていたら、ぽたっぽたっと鼻血が出てきました。白い洗面台を汚してはいけないと思って、慌てて下を向いて洗うものだから益々出てしまいます。
子供の頃のように、ティッシュペーパーをたたんで鼻に詰めて、仰向けになればすぐに止まるのでしょうが、大人になるとかっこ悪くてしにくいものです。家族のものが、『どうしたの?』 『どうしたの?』と寄ってくると、益々大層になってしまいます。
翌日、昨日の事を忘れて顔を力強く洗うと、また同じ所から出てしまいました。顔を洗う時、鼻の粘膜が前後に引っ張られるのでしょう。 二日続くと少々うんざりしてしまいます。
考えてみると、ここ十日ほど相当無理をしていました。睡眠不足のうえに頭を使う仕事ばかりをしていたのです。のぼせのような症状もありました。俗に 『頭に血が上る』 という表現がありますが、そのような状態になっていたのでしょう。漢方的に言うと 『血に熱が入った』 のでしょう。
そこで、早速、【黄連解毒湯】を飲んでみました。そうすると、すぐに睡眠が改善されてよく眠れるようになりました。そして、気分も落ち着いてきました。鼻のほうは気色悪いものだから、子供みたいについ触ってしまいます。それから一回出ましたが、鼻血の方は完全に収まりました。【黄連解毒湯】で血の熱が冷めたのでしょう。体調が良くなったような気がします。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。