朝、『あ~あ』 『よく寝た』 と精一杯伸びをして気持ちの良い朝を迎えたいものですが、なかなかそうはいきません。
朝、いつも通り顔を洗ってテレビをつける。そうすると各局でモーニングショーをやっている。キャスターは朝早くから声もちゃんと出て、頭の回転もよく爽やかな笑顔を振りまいている。この人たちは何時ごろに寝て、何時ごろに起きて一体どんな生活を送っているのだろうか。寝覚めがもう一つ良くない私には不思議に思えます。
一口に“眠れない”といっても大きく三つのタイプに分かれます。
まず第一は体の違和感があって寝にくい場合です。晩ご飯に脂っこいものを食べて、それで胃が痞えて寝にくい。宴会でお酒を飲みすぎた。何だか体が火照って寝にくい。出張でホテルに泊まった。いつもと枕が替わって寝にくい。人それぞれですが、だれもがこんな経験があるのではないでしょうか?
次に精神的な原因で寝にくい事があります。何か心配事がある。誰それと喧嘩した。腹が立って寝られない。今日は何だか頭が冴えて寝られない。こんな事もあります。
三番目に疲れすぎて眠れないという事もあります。「少しの快い疲れ」はよく眠れるのですが、疲れすぎると眠れない時があります。
Aさんは公務員でしかも管理職。体格も立派。普段もお忙しいのに土曜日、日曜日は種々の会合に駈りだされたり、研修会や講習会に出席して自ら勉強をされています。そのAさんが不眠の相談に見えました。よ~く話を聞いてみると、Aさんは熟睡感が得られないという事。朝、起きても爽快感がないという訴えでした。家で猫を飼っているのだが、あっちでゴロン、こっちでゴロンと寝ていたら、時に腹立たしくなる事がある。『お前は何時でも何処でも寝られてうらやましい』 と猫に八つ当たりをしている事もあるとか。
Aさんは過労。心身共にすりへっているという感じがしました。そこで、体力を付ける意味で 『若甦・参甘黄』 をお渡ししました。これには人参、牛黄、甘草の三つの漢薬が処方されています。人参の抗ストレス作用、牛黄の鎮静作用、甘草のこりをほぐす作用に期待したからです。毎晩、寝しなに飲んでいただいて、よく眠れるようになりました。たとえ残業しても一晩の睡眠ですっかり疲労が取れるようになったと喜んでもらっています。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。